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一年生日記  2006年2月
No.209  2006年2月23日(木)

二日目。朝から朝食はいくら丼。
今日は小樽の雪明りの祭りにしようか、今話題の旭山動物園にしようかと思案する。
海運業で財を成した人の建物が小樽に残っていると知り、行こうということになった。
行ってらっしゃいませ、とベルボーイさんに見送られ、外に出たら、冷たい風が頬に当たって痛い。
あわてて引き返し、ズボンの下にもう一枚着こんで、使い捨てカイロと帽子を持って出直し。

小樽までは電車で50分。
小部屋風の車両は、風が直接吹き込むことのない設計。
小樽に近づくにつれ、レールのすぐ脇に冬の海が迫って来た。

駅隣に三角市場を見つけ、カニとイクラとほっけを奮発して買う。
家で待っているカニ好きあゆみの姿が目に浮かぶ。

吹雪の中、運河前で修学旅行生たちが記念写真を撮っている。
制服姿で、寒さからみんなギャーギャー叫んでいる。

雪道を歩きながら小樽市選定歴史的建造物の数々を見る。
石造りの建物はバスの営業所、レストラン、工芸店と使われている。
明治26年開設の日銀小樽支店に入って説明を聞く。
小樽は北のウォール街と呼ばれた金融の町。
東京駅の辰野金吾設計。京都の日銀と瓜二つ。
お土産に細かく粉砕した日本紙幣をいただいた。

雪道をせっせと上って海宝楼へ。
板谷何某という金満家の建物を利用した施設で、昨年オープンした。
温泉・露天風呂・岩盤浴、洋間はフランス料理のレストラン、地下にステーキハウス。和室は喫茶コーナー。海の見える高台にある。
勧められるままに温泉に入ることとなり、2000円の券を買う。

温泉は貸しきり状態で、露天風呂ともどもちょっと潮の味。
初めての岩盤浴は82号銭湯の特集でも叶わなかった夢だ。
クリーム色の作務衣を着て、二人並んでレンガ造りの洞窟で腹ばいになる。
ジワーッとお腹から暖かくなってきた。
うつ伏せ五分、仰向けで五分。
じっとり汗が出てきた。この頃汗の出ない、危ない身体になっていたので、嬉しかった。
水を飲んで少し休憩。
そしてまた腹ばい。

のんびりしすぎた。もう、外は夕暮れ、雪明りの町へ戻らなくては。
運河や手宮線線路跡に雪や氷の器の中にろうそくが点る。
今年で8年目の祭りだという。
外はマイナス9度。
冷えた身体にカニ汁がうまい。





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