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一年生日記  2004年8月
No.138  2004年8月3日(火)

超熱帯夜の東京を後に、涼しい信濃境へ出かけた。
けんこう蔵部の夏合宿だ。
岡谷の製糸会社の旧家を移築した広々とした「楽の家」である。
涼しい。
暑いということを考えなくて済むのだからこれ以上の幸せはない。

ヤマサキは朝、その辺を散歩してじっと畑を見ていたら、「欲しいの」と聞かれ、おじさんにトマトをもらってきた。
一つや二つじゃない。
「上着を脱いで広げたら、そこにどっさり入れてくれた」そうである。
「もう少し見ていたらスイカもくれそうだったよ」という。

管理人のおにいさんから、いただきものですけどと、太いきゅうりやとうもろこし。
家の持ち主からも桃をひと箱。
樹で熟した桃なので、硬そうだけど実に甘い。
ちょっと車で足を伸ばすと、道の駅で地元の農産物が手に入る。
袋一杯で100円の新鮮な野菜たち。
旧街道の大きな杉玉がある造り酒屋では、美味しい水で作った美酒。

今回の合宿のテーマのひとつはバター・ベーコン作り。
朝は、バター作りに始まる。
生クリームに水を少し足し、ペットボトルに入れ、シャカシャカ振ること20分。
固まった脂肪分をまな板に出し、水気を取って塩を混ぜれば出来上がり。
あゆみは得意そうにパレットナイフでバターを練る。
ふんわりしたフレッシュバターの出来上がり。これおすすめ。
「生クリームというのは水に脂肪が浮いている状態ですが、バターは脂肪に水が浮いている状態になるんです。」
説明を聞いていてもなかなか理解は難しいが、とにかく美味しい。
ベーコンも仕込んできた豚肉を3時間燻製にする。ヤマサキが「美味しくなれ、美味しくなれ」と声をかけながらずっとそばに付きっ切りだ。
そして食卓に並ぶ。(つまみ食いしてずいぶん少なくなったけど)

そんなものを食べ、テレビの音もなく、時々温泉につかり、山や緑を見て過ごした。
ささやかな命の洗濯、しばらくは体がもちそうである。

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